ユニバーサルホーム
「ユニバーサルホーム」は、全国展開のハウスメーカーで、独自の基礎構造「地熱床システム(すご基礎×心地ゆか)」や1階全面床暖房などを標準仕様として打ち出している住宅ブランドです。家づくりにおいて“快適”“災害に強い”“省エネ・高性能”といったキーワードを重視しており、価格帯や自由度・設備・アフターサービスなどを総合的に確認すると、比較検討の対象として十分に魅力があります。今回は、ブログ記事形式で同社の住宅メーカーとしての特徴を8項目に分けて整理します。ユニバーサルホーム公式サイトを参照しています。
1.価格帯
ユニバーサルホームでは公式に「本体価格の目安」などを明確に掲載してはいませんが、実例掲載サイトでは例えば延床面積約98.95m²(29.9坪)で本体価格1,760万円という事例もあります。
また、坪単価の独自調査値として“50〜105万円/坪、平均約67万円”という数字も紹介されています。
この価格帯から見て、仕様・性能を考慮すると「比較的コストパフォーマンスの高めな注文住宅」という印象を持てます。とはいえ、地域・仕様・間取り・土地条件により価格は大きく変動するため、あくまで目安として捉えるべきです。
2.構造・性能
ユニバーサルホームの住まいの大きな特長として、「すご基礎×心地ゆか」と呼ばれる基礎工法があります。具体的には、床下を砂利層+コンクリートで密封構造とし、地震の揺れを吸収・分散、床下浸水のリスクを軽減、さらに地中熱を熱源として「夏涼しく、冬暖かい」住まいを目指すものです。
また断熱・気密性能についても、現行ではZEH基準(断熱等性能等級5相当)レベルとする仕様をアピールしており、吹付硬質ウレタンフォーム・基礎断熱・樹脂サッシなどを組み合わせています。
構造工法としては木造軸組工法を対応可能工法の一つとして挙げています。
3.デザイン・自由度
間取り・デザインの自由度について、ユニバーサルホームは「セミオーダー型」「規格プラン+カスタマイズ」という傾向が見受けられます。実例紹介ページでは、平屋・2階建て・吹き抜け・ビルトインガレージ・ロフト付きなど多様なライフスタイルに対応していることが確認できます。
ただし「完全に自由設計で無制限に仕様を決められる」と明記されているわけではなく、地域の加盟店・仕様グレード・オプションによって制限・追加費用が発生する可能性もありますので、比較の際には自由度の範囲を確認することが望ましいです。
4.設備・インテリア
設備仕様として特筆すべきは、1階全面床暖房(「心地ゆか」・地熱床システムと組み合わせ)を標準仕様の一部として打ち出している点です。これにより、リビング・廊下・トイレ・脱衣所まで温度差を抑える暮らしを目指しています。
インテリア素材としても、無垢フローリングを床暖房と組み合わせて利用可能という仕様を紹介しており、素材感・質感にこだわることも可能です。
ただし設備仕様の細かなグレード(キッチン・浴室・換気システム・照明など)について、すべての仕様が公式サイトに詳細掲載されているわけではなく、「店舗・プランにより仕様が異なる」との記載もあります。従って、実際の仕様・グレード・オプション費用は、打合せ時に確認が必要です。
5.保証・アフターサービス
ユニバーサルホームでは、建物の構造・雨漏り関連・地盤保証に関して、基本保証(無料)期間を10年間と設定し、10年ごとの有償メンテナンスを実施することで最長30年保証へ延長できる仕組みを導入しています。
定期点検のスケジュールとして、お引き渡しから6ヶ月・1年・2年・5年・10年・15年・20年・25年目の合計8回を実施する旨が紹介されています。
ただし、「無料」で保証延長されるわけではなく、10年目などに有償メンテナンス実施が条件となるケースもあるため、費用・条件を確認することが重要です。
6.現場の質や見学会
ユニバーサルホームの公式サイトでは、モデルハウス紹介・施工事例紹介が充実しており、「建築実例 PICK UP」というページでは多彩なライフスタイルを反映した完成住宅が紹介されています。
また、基礎構造・地熱床システムなど“見えにくい性能部分”に関してもモデルハウスで体感を促しており、「モデルハウスで体感を」といった訴求がなされています。
ただし、各加盟店・地域によって施工管理体制・職人レベル・仕様のばらつきがある可能性があり、「どの加盟店で建てるか」が現場の質に影響することも比較検討時には留意すべきです。
7.ブランド・特徴・強み
ユニバーサルホームのブランドとしての強みは以下の点です:
- 独自の基礎構造「地熱床システム(すご基礎×心地ゆか)」を標準仕様にしていること。
- 1階全面床暖房・無垢フローリングなど快適性/質感にこだわった仕様を打ち出していること。
- 比較的コストパフォーマンスに配慮されているという市場評価があること。
- 全国にフランチャイズ加盟店を持ち、地域に根差した施工とスケールメリットを併せ持っていること。
これらにより、「安心・快適・コストバランス」のバランス重視の住宅として位置付けられており、特に地震・水害など災害対策を重視したい方、床暖房を全体に導入したいと考える方にとって魅力的な選択肢といえます。
8.建築実績や会社の財務状況
会社概要によると、株式会社ユニバーサルホームの資本金は4億9,180万円(2025年3月末時点)です。
従業員数は193名(2025年3月末)となっています。
また、沿革によれば、累計上棟数40,000棟以上を達成していると記録されています。
建築実例・施工事例も豊富に公開されており、例えば「建築実例 PICK UP」では多数の施工スタイルが紹介されています。
ただし、年間施工棟数・売上高の詳細を公式サイト上で年度別に明記しているページは限定されており、比較用の数値としては外部サイトや独自調査値によるものが多くなっています。従って財務・実績面を重視する場合には、最新の公表資料(決算・会社報告書など)を直接確認することをおすすめします。
調査日:2025年11月12日
最新の情報は、ユニバーサルホーム公式サイトをご確認ください。
