家庭用サウナの設置方法を比較|設計に組み込む方法・室内用既製品・屋外用既製品の違い

家庭用サウナを住宅に設置する方法は、大きく分けると「建設時に住宅の設計へ組み込む方法」「室内用の既製品を設置する方法」「庭やテラスなどに屋外用の既製品を設置する方法」の3つがあります。必要なスペースや工事内容、自由度、費用の考え方が異なるため、新築か既存住宅か、どの程度サウナを使いたいかによって適した方法を選ぶことが大切です。
家庭用サウナの主な3つの設置方法
家庭用サウナは、住宅の一部として造作する方法だけでなく、完成したサウナユニットを室内や屋外に設置する方法もあります。まずはそれぞれの特徴を比較してみましょう。
| 設置方法 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 建設時に設計へ組み込む | 間取りや内装、換気、電源まで住宅と一体で計画できる | 新築・建て替えで本格的なサウナ空間をつくりたい場合 |
| 既製品の室内用サウナ | 完成したキャビン型などを室内へ設置する | 既存住宅への導入や、比較的工事を抑えて設置したい場合 |
| 既製品の屋外用サウナ | 庭やテラスに独立したサウナを設置する | 室内スペースを使わず、屋外に設置場所を確保できる場合 |
建設時に家庭用サウナを設計へ組み込む方法
新築住宅や建て替えのタイミングであれば、サウナを最初から間取りの一部として計画できます。サウナ室の広さだけでなく、脱衣スペース、シャワーや浴室、水風呂、休憩スペースまで含めて動線を設計できることが大きな特徴です。
造作サウナでは、壁や天井の断熱、耐熱性のある内装材、サウナヒーター、換気設備、照明、電気配線などを住宅の設計段階から検討します。ヒーターの機種によって必要な電源容量や周囲との離隔距離が異なるため、設備を決める前に建築会社や設計者と仕様を確認することが重要です。
設計に組み込むメリット
- サウナ室の広さや形を間取りに合わせて計画しやすい
- 浴室や洗面室、水風呂との動線を短くできる
- 断熱、換気、電源を建築工事と同時に施工できる
- 内装材やベンチの高さなどを比較的自由に決められる
- 住宅全体のデザインに合わせやすい
設計時に確認したいポイント
家庭用サウナは室温が高くなる設備であるため、通常の居室とは異なる設計上の配慮が必要です。特に断熱、換気、防湿、電気設備については、サウナ設備に対応できる施工会社と検討する必要があります。
サウナ室の近くにシャワーや浴室を設ける場合は、給排水計画も同時に考えます。水風呂を設置する場合は、水量による床荷重や給排水、排水方法についても確認しておきましょう。
既製品の室内用サウナを設置する方法
室内用の家庭用サウナには、木製のキャビンを室内に組み立てるタイプや、比較的コンパクトな一人用・二人用の製品などがあります。住宅そのものにサウナ室を造作する方法と比べると、導入しやすい点が特徴です。
ただし、製品を置くだけで使用できるとは限りません。サウナヒーターの種類によっては専用回路や200V電源が必要になることがあり、設置場所の換気や周囲との離隔距離も確認する必要があります。
室内用既製品のメリット
- 造作サウナより工事範囲を抑えやすい
- 既存住宅にも導入を検討しやすい
- 製品ごとに必要スペースが明確で計画しやすい
- 将来の交換や撤去を比較的行いやすい
設置場所は広さだけで決めない
室内用サウナを設置するときは、本体寸法だけでなく、扉を開けるためのスペースやメンテナンスに必要な空間も考慮します。また、床の耐熱性や清掃性、室内の換気方法も確認が必要です。
既存住宅の場合は、サウナヒーターに必要な電力を確保できるかも重要です。分電盤の容量に余裕がない場合は、専用回路の追加や契約容量の見直しが必要になることがあります。
既製品の屋外用サウナを設置する方法
屋外用サウナは、庭やテラスなどに独立したサウナユニットを設置する方法です。箱型のキャビンタイプのほか、樽のような形をしたバレルサウナなどもあります。
住宅内部にサウナのためのスペースを確保する必要がないため、既存住宅でも検討しやすい方法です。一方で、屋外ならではの基礎、防水、耐候性、電源引き込みなどを考える必要があります。
屋外用既製品のメリット
- 住宅内部の床面積を使わずに設置できる
- 庭や外気浴スペースと組み合わせやすい
- 既存住宅でも建物内部を大きく改修せず設置できる場合がある
- 独立したサウナ空間をつくりやすい
基礎と設置場所の確認が重要
屋外用サウナは、地面にそのまま置けるとは限りません。製品の重量や地盤の状態に応じて、コンクリート基礎や束石などが必要になる場合があります。水平が確保されていない場所に設置すると、扉の開閉や建物の耐久性に影響することがあります。
また、屋外に電気式ヒーターを設置する場合は、屋外配線や防水処理を含めた電気工事が必要です。薪ストーブ式のサウナでは、煙突や火気に関する安全対策がより重要になります。設置する地域や敷地条件によって確認すべきルールが異なるため、施工会社や自治体などへ事前に確認することが必要です。
家庭用サウナを設置するメリット
自宅にサウナがあると、営業時間や移動時間を気にせず利用できます。家族の生活時間に合わせて使えるため、サウナを日常的に利用したい人にとっては利便性があります。
また、新築時に浴室や外気浴スペースまで含めて計画すれば、サウナからシャワー、休憩までの動線をコンパクトにまとめることもできます。
家庭用サウナで考えておきたいデメリット
家庭用サウナは、本体や施工費だけでなく、電気代、メンテナンス、将来のヒーター交換などの費用も発生します。また、使用後には換気や乾燥を行い、室内に湿気を残さないようにすることも大切です。
特に造作サウナでは、住宅と一体化しているため、後から位置や広さを変更することが難しくなります。新築時は使用頻度や将来の生活スタイルまで考えて計画するとよいでしょう。
設置費用は本体価格だけでは判断できない
家庭用サウナの費用は、選ぶ方式や大きさ、ヒーターの種類、内装材、設置場所などによって大きく異なります。既製品でも、本体以外に電気工事、基礎工事、搬入費などが必要になる場合があります。
造作サウナの場合は、サウナ室の工事に加えて、断熱、防湿、換気、電気設備、内装工事などを含めて考える必要があります。水風呂やシャワー、外気浴スペースまで整える場合は、さらに工事範囲が広がります。
見積もりを比較するときは、サウナ本体の価格だけでなく、設置して実際に使用できる状態までに必要な工事がどこまで含まれているかを確認しましょう。
家庭用サウナを選ぶときのチェックポイント
- 一度に何人で利用するか
- 室内と屋外のどちらに設置するか
- 新築時に設計へ組み込むか、既存住宅へ追加するか
- ヒーターに必要な電源容量を確保できるか
- 給排水設備を近くに設ける必要があるか
- 使用後に十分な換気と乾燥ができるか
- ヒーターや部品を将来交換できるか
- メンテナンス方法と交換部品の供給体制を確認できるか
3つの方法から住宅に合うサウナを選ぶ
新築や建て替えでサウナを住宅の一部としてしっかりつくりたい場合は、設計段階から組み込む方法が検討しやすくなります。一方、既存住宅へ比較的導入しやすい方法を選ぶなら室内用の既製品、住宅内部のスペースを使いたくない場合は屋外用の既製品が候補になります。
どの方法でも、設置スペースだけでなく、電源、換気、断熱、安全性、メンテナンスまで含めて計画することが重要です。特にヒーターや電気設備は製品ごとに条件が異なるため、購入前にメーカーの設置条件と施工会社の対応範囲を確認しておきましょう。
Supported by 楽天ウェブサービス
